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トヨタ「家元組織」革命

タイトル トヨタ「家元組織」革命 世界が学ぶ永続企業の「思想・技・所作」 出版・著者 リンクタイズ社 阿部修平 リンク Amazonリンク 概要 日本トップの売上高を誇り、世界でも有数の自動車会社であるトヨタ自動車の、(元)代表取締役社長 豊田章男について、その経営とリーダーシップを検証しまとめた一冊。 トヨタ創業の歴史から振り返り、TPS(トヨタ生産方式)、赤字時代、豊田章男の若かりし頃などを順に追っていく。 そして、苦しいタイミングで社長に就任した豊田章男が、どのような哲学でもってトヨタの危機を乗り越えたのかを検証する。 また、BEVやウーブン・シティの構想から見る、豊田章男が描く未来についても見ていく。 ポイント 家元組織 茶道や華道において、日本の古来から継承されている組織体系。 日本の文化伝承を目的に出来あがった文化集団。 家元組織における家元は、決してただの血縁者ではなく、非凡なレベルで技を体現し、さらに人間としても大いに優れた人物であることが求められる。 つまり、圧倒的なリーダーシップと技術を併せ持つことが求められる。 家元組織においては、組織を象徴する家元の下、各人は技を極めそして下のものへ技を伝承していく。 豊田章男は、自身が車が大好きであった。 そして、大好きな車のために、社長のご子息であるのにも関わらず、ニュルブルクリンク24時間レースに反対を押し切って参加する。 これは死の危険すらある過酷なレースであった。 豊田章男はこのレースを走り切り、当時マスターテストドライバーであった成瀬に認められ、自身もマスタードライバーとなる。 このように、自身で車を愛し、徹底的に理解する姿勢が認められ、豊田章男は家元としてリーダーシップを発揮している。 TPS Toyota Production Systemの略で、トヨタ生産方式の意。 トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎が作り出した生産方式であり、徹底的にムダを葉所するための仕組み。 「ジャストインタイム方式」とも呼ばれ、必要なものを必要な時に必要な分だけ生産する仕組みである。

カイゼン・ジャーニー

タイトル カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで 出版・著者 翔泳社 市谷 聡啓 新井 剛 リンク Amazonリンク 概要 ソフトウェア開発の現場においてをより良い方向に変えていくための方法を、ストーリー仕立てで紹介する一冊。 様々な問題を抱えるが、現状を変えたいと強く志す主人公を中心に、ストーリーが進んでいく。 その中で、主人公は多くの人と関わりながらプラクティスを学び、個人の業務やチームの カイゼン を進めていく。 多くのエンジニアは、主人公や取り巻く環境に共感を得ながら、そのカイゼンの過程を学ぶことができる。 感想 あるチームメンバーの紹介を受け、読み始めた一冊。 ストーリー仕立てのため、その状況を想起し、内容に共感しながら、そのカイゼンのプラクティスを学んでいける。 個人的には、初めてのスクラム開発を経験してから少し間が空いたタイミングだったため、いい振り返りの機会にもなった。 現状を変えたくても変えられない経験をした人、その障壁や境界を越えたい思いを持った人に、ぜひおすすめしたい。 ポイント インセプションデッキ 10の問いかけにこたえることで、プロジェクトのWhyやHowを明確にしていく作業。 Whyを明らかにする問い われわれはなぜここにいるのか :プロジェクトのミッションは何か エレベーターピッチ :プロダクトのニーズ、顧客、差別化ポイントは何か パッケージデザイン :ユーザから見たプロダクトの価値とは何か やらないことリスト :スコープ、特にスコープに入らないことは何か 「ご近所さん」を探せ :チームを取り巻くステークホルダーは誰か Howを明らかにする問い 技術的な解決策 :採用する技術やアーキテクチャは何が考えられるか 夜も眠れない問題 :不安やリスクには何があるか 期間を見極める :必要な開発期間はどのくらいか トレードオフスライダー :ローンチ時期、スコープ、予算、品質はどのような優先順位になるか 何がどれだけ必要か :期間、不要、チーム編成について答えよ 成功循環モデル MITのダニエル・キム氏が提唱した、 成功循環モデ...

絵で見てわかるマイクロサービスの仕組み

著者 樽澤 広亨 (著, 監修), 佐々木 敦守 (著), 森山 京平 (著), 松井 学 (著), 石井 真一 (著), 三宅 剛史 (著) Amazonリンク 絵で見てわかるマイクロサービスの仕組み-樽澤-広亨 感想 タイトルの通り、絵を用いてマイクロサービスの概念や要素技術について分かりやすく説明されている。 特に個人的に大きな収穫として、マイクロサービスが注目されるに至った DX という文脈から解説があり、DXの基本的な考え方を学べた点にある。 DXにおけるマイクロサービスを中心とする要素技術の解説、マイクロサービスのプラクティスの紹介、さらにはDocker/Kubernetes等の具体的な技術の概要に至るまで、幅広いレイヤーの解説が記されていた。 体系的にマイクロサービスを学ぶにあたり、かなりおすすめの一冊である。 ポイント DXとは何か 英語版のWikipediaによれば、DXとは「最新のITによってビジネスを抜本的に変革するムーブメント」とある。 「最新のIT」に着眼すれば、AIやARといった最先端のIT技術を活用すればそれはDXと解釈できるかもしれない。 しかし、それ以上に重要なポイントは、後半の「ビジネスを抜本的に改革する」という部分にあると考える。 従来は、業務は人のオペレーションが中心にあり、ITはそれをサポートする立場であった。 しかし、DXではビジネスの主体をITに委ねることが求められ、人はビジネスをサポートする側に回ると解釈できる。 DXに必要な考え方 経済産業省は、DXレポートに加えて、DX推進ガイドライン、DX推指標等、DXを推進するためのガイド類を整備している。 それに伴い、各ITベンダーもDXのPoCを行っている。 しかし、多くのプロジェクトがPoCの段階で中断されてしまう。 それは、DXをITだけのイノベーションと捉え、 ビジネス運用カルチャーの変革を怠っている ことが原因の一つといえる。 DXを支える基礎技術 REST クラウドネイティブ コンテナ コンテナオーケストレーション DevOps マイクロサービス マイクロサービスのパターン Chris Richardso...

ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門

著者 原野 守弘 (著) Amazonリンク ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門-原野-守弘 感想 タイトルの通り、ビジネスパーソンに向けてクリエイブについてまとめられた一冊。 著者の原野守弘さんは、株式会社もりの代表で、主に広告を手掛けるクリエイティブディレクター。 原野さんの経験と様々な知見をもとに、クリエイティブのメカニズムが紐解かれていく。 それは科学的な根拠に裏付けされた解釈であり、非常に説得力に富んで興味深い内容となっている。 ポイント 人は感情で動く サイモン・シネック は、優れた情報発信の仕方を ゴールデンサークル を用いて説明する。 外側からWhat - How - Why。Appleのような強いリーダーシップを持つブランドは、まずWhyを語ってからHowやWhatを語るという。 これは、心理学でなく脳科学で説明ができるという。 Whatの部分は合理や言語を司る 大脳新皮質 に対応し、HowとWhyは感情や信頼、忠誠心などを司る 大脳辺縁系 に対応する。 また、大脳辺縁系は人の行動を司るが、言語能力はないことがポイントである。 つまり、情報発信において重要なWhyは感情=大脳辺縁系に作用し、これは言語を扱わないため、その感情を論理的に言葉で説明することは不可能ということになる。 人を動かしたいとき、言葉を超えた手段を用いて、大脳辺縁系にコミットすることが重要と言える。 巨人の肩に乗る 原野さんは、「この世に、完全にオリジナルなんてものは、存在しない。」、「あらゆるアートは、ファンアートである」と語る。 これは、人が何かを作るとき、意識してなくとも他の物の影響を受けているということである。 アイザック・ニュートンは、友人に向けた手紙の一節に次のように記している。 「私が彼方を見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです。」 巨人の肩の上にのる矮人 ラテン語系の比喩表現であり、先人たちの積み上げた発見の上に新たな発見をすることを指す。 これは、ニュートンほどの偉大な発明をした天才ですら、先人たちの発見の上に自らの発見が存在していると認識していることを意味する。 好きが世界を動かす 感...